知ったかぶりをしない
僕のマナビ : vol.6
「知ったかぶりしない」
今回の僕の学びは「知ったかぶりをしない」
知ったかぶりとは、知らないことに対して知っているふりをすること。僕の中では知ったかぶることは、いいことは何も引き起こさないという考察に至った。今回はその学びの経緯を、記録として残そうと思う。
僕は大学に入学してから色んな人と会う機会が増えた。人との会話の中で自分が知らない単語に会うことが高校時代よりもかなり多くなった。自分が専攻している科目以外の方との会話、様々な年代の方との会話や日本以外の外国の方との会話。実際に、そんな場で会話すると知らない言葉が山ほど出てくる。さらにいろんな人との出会いというのは、いろんな人の価値観を知る場面も増えていた。
そんな中で、「知ったかぶりをしない」は凄く大事であった。なぜなら「知ったかぶりをしない」ということは相手としっかり向き合うことに繋がるからだ。
しかしながら、わからないことを聞くのって結構抵抗を感じると思う。過去、僕はそうだった。みんなはどうなんだろう。僕は会話の中で相手が当たり前に発する言葉に対して「どういう意味ですか?」って聞きにくかった。何故かというと、自分の知識がおとってるんじゃないかなとか、知らない自分がダサいなとか、話を遮るなとか、まぁ重要ではないかとか。何だかんだ理由をつけて知ったかぶりをしていた。そういうプライドとか、本当にいらないということを再確認した。
理由は主に2つある。1つは、話の理解がどんどん遠ざかること。2つは、知ったかぶり=自分と相手に嘘をついている、ということである。
会話する時間が長くなれば長くなるほど比例して、知ったかぶりが及ぼす影響は大きくなっていく。知ったかぶりをすると、どんどんその場での会話の理解ができなくなっていき、会話しているようでしていないという状況になる。こうなるとお互いにとって本当に無駄な時間となる。また知らないことを知っているというのだから、その発言は偽りとなる。そうなると相手との信頼は知らず知らずのうちになくなっていく。
僕が参加したある企画で、グランドルールとしてこの「知ったかぶりをしない」というのが設定されていた。毎朝このグランドルールを読んでから行くわけだが、実際現場では忘れてしまうときがあった。そんなときは毎回
「あっ、また知ったかぶりしている自分。」
って気づかされる。知ったかぶりを案外していた。知ったかぶると事実が見えてこなくなる。素直に何故という部分で疑問があればしっかり理解するために努力することが大事であった。
また自分は定期でラジオ番組をもたせて頂いている。内容は簡単にいうと、ゲストを招いてその活動の背景にある思いとかエピソードを話してもらう。もし知ったかぶりをすると、全く番組がなりたたないことが予測される。全く質問もできないであろうし、会話が成り立たないことが明らかである。ゲストとの会話のキャッチボールも毎回悪送球かのような返答となり、コミュニケーションできないであろう。
自分はわからないことを素直に聞くことをこれからも大事にしていきたい。「知ったかぶらない」は、これからも自分のグランドルールであるし守っていきたいものとなった。
ー草野吉耶